「シルエット」とは?カタカナ英語としての使われ方を解説
カタカナ英語の「シルエット」は、「影」や「影絵」という意味で使われる。「影法師」とも。輪郭の中を真っ黒に塗りつぶした画像や、影絵のように黒くうかんだ実景などをシルエットという。
ファッションにおいては、「洋服や体の輪郭・ライン」をシルエットという。この場合は輪郭の中が真っ黒であったり、影になっているわけではない。
デザインにおいては、影絵の技法を用いた図案や、横顔などの形を黒く塗りつぶした画像などをシルエットと呼ぶ。
シルエットの由来
十八世紀にフランス財務大臣を務めた、Étienne de Silhouette(エティエンヌ・ド・シルエット:1709-1767年)の名前が由来。
当時のフランスは、七年戦争(1756-1763年)の影響で財政難に陥っていた。エティエンヌは富裕層に対して厳しい経済的要求を課すことを余儀なくされ、肖像画も影絵で十分だとした。このことから、そのような影絵、または安価で済ませることが人々の間でシルエットと呼ばれるようになった。
英単語のsilhouetteの意味
英表記 | silhouette |
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発音 | sìluːét スィルーエト |
意味 | 名詞 可算名詞 ① [明るい背景に浮かぶ]黒い形(姿)、[輪郭だけ浮かび出た]影(影法師)、輪郭、シルエット in silhouette(輪郭だけで) The silhouette of mountains against the rising sun.(朝日に浮かぶ山々のシルエット) |
② 輪郭の中を黒く塗りつぶした画像、[切り抜きなどの]影絵 | |
③ [衣服を着用したときの体の]輪郭、線 | |
他動詞 [人や物]の輪郭を見せる、〜の輪郭を浮かび上がらせる(〜against,on) |
形容詞 | silhouetted |
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意味 輪郭が浮かび上がった |
- スーパー・アンカー英和辞典 第5版 学研
- エースクラウン英和辞典 第3版
- ジーニアス英和辞典 第6版
- ウィズダム英和・和英辞典 2
- オーレックス英和辞典 第2版新装版
- 現代国語例解辞典 第五版
- 新明解国語辞典 第七版
- 三省堂国語辞典 第七版
- 広辞苑 第七版
- 旺文社 標準国語辞典 第八版
- カタカナ表記はエースクラウン英和辞典 第3版を参考
- 発音の音声は音読さんで作成