「オーソリティ」とは?カタカナ英語としての使われ方を解説
カタカナ英語における「オーソリティ」は、「その分野やその道の権威(のある人)」や「大家(たいか)」という意味で使われる。その分野の第一人者であったり、その分野の専門家を指す場合に、「あの人は◯◯のオーソリティだ」といった使い方をする。
※大家(たいか):学問や芸術などの分野で優れた力があると認められた人。
動詞形の「オーソライズ(authorize)」は、「公認」や「許可」といった意味で使われる。本来は動詞だが、カタカナ英語としては名詞のような使われ方をすることが多い。
本来のオーソリティの意味・発音少しニュアンスが変わるが、ビジネス用語では「承認」や「許可」の意味で使われるケースがよくみられる。
英単語のauthorityの意味
英表記 | authority |
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発音 | アメリカ英語 əθɔ́ːrəti アソーリティ |
イギリス英語 ɔːθɔ́rəti オーソリティ |
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意味 | 名詞[〜に対する]権威(権威者)、権力(権力者)、当局(当局者)、威厳 |
接尾辞 | -ity 形容詞から抽象名詞を作ったり、その他の名詞を作る |
意味性質、状態、程度 |
複数形 | authorities |
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動詞 | authorize |
意味[〜する]権限を与える(権威を与える)、[正式に]〜を認可する | |
形容詞 | authoritative |
意味①[書物などが]信頼できる、権威ある / ②命令的な、威圧的な → 名詞:authoritativeness(権威性) |
「当局(とうきょく)」は、あることを処理する任務にあたること。また、その人や機関をさす。
「当局者」は、あることを処理する立場や責任を持つ人のこと。
SEOにおけるオーソリティについて
SEO(検索エンジン最適化)において、Googleが公開している『検索品質評価ガイドライン』では、Webサイトの評価基準として「Authoritativeness(権威性)」という言葉が示されている。これは「E-E-A-T」と呼ばれる評価基準の中のひとつで、日本語に訳すと「Experience(経験)・ Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・ Trust(信頼性)」 を意味する。
簡単に解説すると、特定のジャンルにおいて専門性が高く権威性があり、情報に信頼ができるサイトを検索結果において高く評価する(=上位表示される可能性が高くなる)というもの。もともとは「E-A-T」=「専門性・権威性・信頼性」の3つでの評価であったが、後から実体験や経験に即したコンテンツを評価する「E-E-A-T」=「経験・専門性・権威性・信頼性」という指標となった。
SEOの用語としては、「Authoritativeness(アウソリテイティブネス)」とは言わず、「Authority(オーソリティ)」と呼ぶことが多い。これは意味するところは同じで、特定のジャンルにおいて専門性や信頼性の高いサイトであると検索エンジンから認識されている状態を「オーソリティがある」や「オーソリティが高い」といった表現をする。オーソリティが高いサイト=信頼性や専門性が高いサイトのことを「オーソリティサイト」と呼ぶこともある。
参考:ニュース トピック オーソリティについて | Google検索セントラルブログ
参考辞書:- スーパー・アンカー英和辞典 第5版 学研
- エースクラウン英和辞典 第3版
- ジーニアス英和辞典 第6版
- ウィズダム英和・和英辞典 2
- オーレックス英和辞典 第2版新装版
- 現代国語例解辞典 第五版
- 新明解国語辞典 第七版
- 三省堂国語辞典 第七版
- 広辞苑 第七版
- 旺文社 標準国語辞典 第八版
- カタカナ表記はエースクラウン英和辞典 第3版を参考
- 発音の音声は音読さんで作成